12月に入ると、多くのお問い合わせが寄せられます。その中には…
「年末と初売り、どちらで買うべきですか?」
という質問があります。この質問は、どちらが価格的に有利なのかを尋ねているものと考えられます。確かに、年末セールで購入した直後に初売りで価格が下がるのは不快です。そういった状況は避けたいものです。
しかし、大多数の商品は年末から年始にかけて急激に価格が変動することは稀です。もちろん、セール時期に値下げされる商品もありますが、それは通例のことと言えます。大抵の店舗では、土曜日に新しいチラシが配布され、それに合わせて価格が変更されます。価格は一斉に変わるわけではなく、特定の期間において価格を調整したり、もとに戻したりすることがあるようです。
▶︎売り出し期間終了後、価格が元に戻る商品
▶︎新商品が登場し、価格が下がる商品もある
というパターンがあります。
年末のセールや初売りも、この価格調整の一環に過ぎません。
ちょっとした違いはあるかもしれませんが、年末が有利なケースや初売りが有利なケース、そしてこの時期にお得に購入できる商品について考察したいと思います。
年末と初売り
最初に、年末セールと初売りのどちらがお得だと思いますか?
地域によって異なるかもしれませんが、一般的に初売りの方が大きなイベントとされています。お正月は特別な雰囲気があり、初売りに関連するCMも多く流れます。そのため、年末と初売りを比較すると、初売りの期待が大きいと考えられます。12月になると、「初売りを待っています」という方々が多いようです。
その結果、
▶︎年末には購買控えが発生
▶︎多くの人が初売り価格を期待し、初売りセール時に来店が増える
という状況が生まれ、店員にとって値引き交渉が難しくなることが考えられます。
年末が有利なケース
12月後半になると、初売りを待つ理由から購買控えが多く見られます。お客様は店舗に訪れるものの、商品の下見で終わることがあります。しかし、このような状況でも、その年の初売りで失った売上を取り戻す必要があります。
そのため、店員は積極的に声をかけ、おすすめ商品を提案します。お客様が商品を選んでいる最中、値引き交渉のチャンスを逃さないよう努力します。「安くして、今購入してください」といったアプローチが一般的です。
もちろん、すべての商品に値引きが適用されるわけではなく、赤字になるような場合には値引きを断ることもあるでしょう。しかし、通常よりも値引き交渉に応じやすい状況とも言えるでしょう。
また、お客様が年末に購入し、その後初売りで価格が下がることを避けるため、価格を競争力のある水準で設定される傾向にあるようです。
買うものが決まっている場合
一方で、欲しい商品がすでに決まっている場合は、年末が有利と言えます。値札は通常、1週間程度の期間で変更されます。
しかし欲しい商品がいつ価格が下がるかを予測するのは難しいです。そのため年末セールで価格交渉して購入するのが良いようです。
初売りが有利なケース
初売りでは、目玉商品を狙うことがおすすめです。初めての一年の始まりということで、大きなチラシが配布されることが多いですが、その中でも限定台数や期間限定セール、セット商品、福袋、赤字覚悟の目玉商品があります。
家電製品を購入する際、細かく検討することもあれば、とにかく使えればいいという場合もあります。使いたい商品を手軽に購入したい場合、初売りの目玉商品を狙うことをおすすめします。
目玉商品を狙う際には注意が必要です。注目される商品や高級商品は目玉商品になりにくい傾向があります。目玉商品は、価格が明確に安いことが求められます。そのため、特定の商品が、
▶︎テレビの場合、55インチの〇〇万円など
▶︎ドラム式洗濯機が〇〇万円というように
価格が魅力的になっていることが一般的です。普段から価格競争が激しいスーパーやドラッグストアでも同様の傾向が見られます。したがって、初売りでは用意された目玉商品の中から選ぶことが有利となります。
初売りで価格交渉する場合
価格交渉に関しては、お客様の購買意欲が高く、初売り後に大きなセールが行われないことから、値引き交渉に応じやすい傾向があります。
特に初売りで価格交渉に臨む場合、価格コムで価格を調べることがおすすめです。価格コムの掲載価格を基に交渉を行うことができます。価格を比較する対象は大手家電量販店に限られます。例えば、
- ヤマダ電機
- ピックカメラ
- ヨドバシカメラ
- ケーズデンキ
- エディオン
- ノジマ
- 上新電機
- コジマ
などが該当します。初売りなどのビッグイベントの際には、競争力のある価格を設定する家電店が出てくることがよくあります。価格コムを利用することで、安い店を見つけ、比較することができます。
年末・年始に購入がお得な家電
最後に、年末・年始にお得に購入できる商品について紹介します。大型家電は一般的に1年ごとの入れ替えサイクルがあります。
新製品が最初に発売されると価格が高く、販売終了直前には価格が安くなります。したがって、発売から時間が経過した商品を狙うのがおすすめです。
家電はカテゴリごとに発売時期が固定されているため、以下のカテゴリにおいておすすめ度を★5段階で評価します。
エアコン:おすすめ度★★★★★
冷蔵庫:おすすめ度★★★★★
洗濯機:おすすめ度★★★
テレビ:おすすめ度★★★
掃除機:おすすめ度★★
レンジ炊飯器:おすすめ度★★
年末と初売りの購買傾向と対策について
一般的に初売りが注目され、年末に購買を控えることが多いが、初売りでは目玉商品を狙うのがおすすめ。価格交渉も初売りで有利。
また、大型家電は新製品が出ると価格が下がるため、発売から時間が経過した商品を狙うとお得。
まとめ
初売りは注目されがちだが、年末でも値引きの交渉チャンスがある。商品が決まっているなら年末が有利かも。初売りは目玉商品狙いがおすすめ。
価格交渉には価格コムを活用するのがよい。また、年末・年始は家電がお得。新製品発売後の古いモデルが安くなる。
以上、年末セールと初売りセールの傾向と対策についてでした。個人の意見も含まれていますので、お買い物の際は各自のシチュエーションに合わせて検討してみましょう。